福岡の「声もいい男」研修講師 野見山ともたか

福岡を中心に活動する「声もいい男」研修講師 野見山ともたかが「講師」「コミュニケーション」「ソーシャルメディア・SNS」「読書」を中心に書いていきます。

コト消費の本質とは:『「コト消費」の嘘 』(川上徹也/著)を読んで

   

コトとモノがしっかりと結びついた真の「コト消費」に必要なものは何か



こんにちは!
福岡の「声もいい男」研修講師、野見山ともたかです。


今日は川上徹也さんの『「コト消費」の嘘 』(角川新書)を読み終えました。


「コト消費」の嘘 (角川新書)
川上 徹也
KADOKAWA (2017-11-10)
売り上げランキング: 7,037

『「コト消費」の嘘 』は、コトだけが先走りしてモノの売上に直結しない「コト消費」ではなく、コトとモノがしっかりと結びついた真の「コト消費」のあり方について書かれた本です。


昨今ビジネストレンドとして、いろんなメディアに登場する「コト消費」というキーワード。
コト消費をうたった売り方や商業施設が注目を集めています。
この場合のコト消費は「何かの体験をする」と意味合いになっています。
何かの体験することがコト消費の本質なのでしょうか。


物事の本質を理解する第一歩は言葉の定義を確認することだと、私は思っております。
そこで、コト消費の定義を調べてみました。
『日本大百科全書(ニッポニカ)』によると、コト消費の最初の一文はこう書かれています。


ある商品やサービスを購入することで得られる、使用価値を重視した消費行動。

日本大百科全書(ニッポニカ)より


コト消費では、体験などを通して商品・サービスの使用価値をお客様に伝えることで消費行動を促進することが重要になります。
つまり、体験(コト)とモノを購入することがリンクして、はじめて成功といえるのです。
「何かの体験をする」だけのコト消費では肝心の商品・サービスは売れない可能性が高いでしょう。


本当の「コト消費」とは商品・サービスの使用価値がお客さまにしっかりと伝わり、実際に購入してもらうことにあります。
本来の目的を考えずトレンドの表面部分だけに飛びつくとなかなかうまくいきません。
コト消費に限らず、どんなに素晴らしい理論やアイデア、トレンドも、本質を見ずに表面だけ真似してもダメなのです。


「コト」と「モノを購入する」ことがリンクするコト消費にするにはどうすればいいのか。


川上徹也さんは、本書でコト消費とモノ消費をつなぐものとして「物語(ストーリー)」で売ることを提案しています。
本書のいう「物語」とは、お客さまの共感を呼び起こす「事実によって生み出されるストーリー」のこと。
この「物語」に企業のビジョンや志が織り込まれると、物語はいっそう輝きを放ちます。


物語には力があります。共感する物語は人を動かします。
さらに物語に参加できれば、参加者であるお客さまは商品やサービス、それを生み出した企業のファンになります。


本書ではコト消費をうたった大型商業施設の現状レポートや、真の「コト消費」(本書ではコトモノ消費・モノガタリ消費という)ができている多数の事例が書かれています。
タイトルは『「コト消費」の嘘 』と書かれているが、本書が伝えたいのは、コトだけが先走りしてモノの売上に直結しないのは本来のコト消費ではないということです。


本当のコト消費とはどういうものか、どういった事例があるのかを知りたい方は、ぜひ本書を読んでください。

この記事を書いた人

野見山ともたか
野見山ともたか
福岡を中心に活動している「声もいい男」研修講師。野見山朋尚です。
読書とゲーム、そして、スーパーロボットと仮面ライダーが大好きです。
「楽習」をモットーに自他ともに認める「いい声」と「わかりやすい話」で講師を務めています。

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